奥州南部・宮大工のいる工務店。本物の木にこだわり続けて創業70年。日本独自の伝統技術の真髄を今に伝える、株式会社松本工務店

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棟梁の心/職人の技

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棟梁語る [松本工務店棟梁 清水福治]

○ものづくりが好きで飛び込んだ大工の世界。

9人兄弟の末っ子として大家族の中で育った。当時、今のように子供の教育にかけるお金がないのが当たり前、必然的に義務教育を終えると働かなければならなかった。
そんな中、子供の頃からものづくりが好きだったことが高じて、大工をめざし、親方の家に住み込みで見習をしながら職人としての技術と心を身に付けた。
朝5時には起床し、掃除と仕事後のお風呂の準備、そして、7時前には現場に到着、親方や他の職人が来る前に全て段取りを終わらせていた。現場での仕事が終わると、自転車に乗り込み15キロも離れた学校まで通学。夜6時から10時までの勉強を終え、帰ってくるのは11時頃という生活だった。
当時、大工を目指し職業訓練校に入学するものは300人ぐらいあり人気の職業だった。しかし、卒業できるその中の100人程度。職人の仕事と辛さに脱落するものも多かった。そんな中でも、昼は仕事、夜は学校での勉強を一日足りも休まず続けた。
毎日毎日働き詰めで、はじめて頂いた小遣いは、月1000円。本当にわずかだったが、生まれてからこの方、お小遣いなんて貰ったことが無かったので、うれしくて大切に使ったものでした。
とにかく見習い時代は、いち早く「親方の技を身に付けたい!」という思いで必死でした。ここでの経験が、いずれ自分の宝になることを信じて必死だったことを今でもよく覚えています。

見習いをしながら、職業訓練校卒業、親方のもと一人前の大工になるために修行を続け、上京し一人前の大工として一般住宅建設、そして、社寺の屋根の葺き替えの仕事に携わった。

○先代を唸らせた技術。

東京から帰省中、兄(松本社長)の紹介もあり、松本工務店の仕事を手伝った時のこと。あまりにも、仕事が速く、仕上げが丁寧だったため、その姿を見た先代は、「もう、俺は大工を辞めた!」と言い、「こんな技術を持った若者がいるなら、もう自分は引退しても良いので後を継いでもらいたい。」と先代のことを唸らせてしまった。
その出来事がきっかけで、東京での仕事をやめ松本工務店に入社、そして、昭和62年28歳のときに、初めて宮大工の棟梁として任せられた法師岡の月山神社を手はじめとして、昭和58年33歳で名川町の法光寺本堂の工事をきっかけに多くの人に認められるようになり、昭和59年34歳のときには、八戸市の櫛引八幡宮での工事をを任せられるようになった。
この頃から、社寺建築の腕を認めて頂けるようになり、日本全国多くの社寺工事を通してさらに技を磨いていった。

○木と語らうこと、自然を守ることも棟梁の務め

木と語り合うのが、宮大工である私の仕事。木にもいろんな種類もあれば、同じ種類の木でも一本一本みんな違う。それぞれ個性があり特徴がある。その個性を活かしながら一つひとつを作っていく。先人たちが守り抜いてきた森の恵みである大木を使わせていただくという心を忘れずに、その木に、もう一度命を吹き込むのが棟梁としての私の仕事である。
今、必要だからと、何も考えずに木を斬ってしまうのでは森の未来、地球の未来は無い。
だからこそ、次の世代にこの大切な資源と自然を残していくことも我々の使命だと考えるのです。

○真心を込めて創ったものだけが、後世に残る遺産となる。

今でも、気持ちは30代。若い気持ちとセンスを忘れては、この仕事は務まらない。
良い建物を創り、それがみんなに親しまれる。
ものづくりはセンスだとつくづく思います。どのようにしたら木本来の特徴を活かせるか、建物の風合いが増すかなど、一つひとつを考慮して創り上げていく。それが大切なことでと思います。
また、せっかく真心込めて創った建物を取り壊されることほど悲しいことはない。丹精込めて創り上げたものだからこそ、多くの人にいつまでも愛されて欲しいという願いがある。
昔から、良いものはちゃんと残ってきた。だからこそ、先代から受け継がれてきた業と心を後世の人々に伝えていくことが私の使命だと思うのです。
これまで、先代はもちろんのこと、多くのお客様や地域の皆様に支えられ、育てていただいき、お陰さまでここまでやってくることができました。だからこそ、これからもよい建物を造り続けていくことが、皆様への恩返しだと思っております。
私の夢は、500年後には文化財、1000年後には国宝、1500年後には世界遺産になるような建物を残すこと。「500年後の姿は見ることができないが、後世の人たちに、この建物を見て私たちの物づくりの心を少しでも感じていただけたら」それが、私の壮大な夢であり、願いです。

棟梁 清水福治 専務取締役
(資格・表彰)
平成7年度青森県卓越技能者表彰
平成10年度第1回八戸市卓越技能者表彰
平成13年度青森県職業訓練進行功労者部長表彰
平成14年度青森県職業能力開発協会長表彰
指定建設業監理技術者
1級建建築大工技能士、 2級建築士、 職業訓練指導員、 木造建築物作業主任

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